私の過去の車達 その3
昼間修理工場で働き、夜にはゴルフ場でアルバイト、売れるパーツは全部雑誌の個人売買で売り、飲みに行くの控えて新型RX-7(平成8年式)を知り合いから現金でいました。170万円もしたのですが、当時(平成11年の相場からするとかなり安く買えたと思います。
いままで乗ってきた車の中では非常に程度がよくきれいな車だったので、このまま大事に乗っていようと思っていました。しかしどんなに寿司が好きで好きでしょうがなくても毎日食べたら飽きるように、そのうち自分好みに改造していくのでした。
ひとつひとつパーツを変えていき、エンジンもまたもや元に戻らないくらい改造してしまいました。今冷静に考えると異常なほどにエンジンの馬力を上げることに燃えていました。
究極にパワーを上げたエンジンをのせて走る車の加速Gは殆ど麻薬でした。ますますのめりこんでいったのです。サーキットにも行きました。白昼堂々とスピード出しまくっていいわけですからこんな楽しいことはありません。
エンジンを回しすぎてよく壊しました。無理にパワーを上げているので壊れるときは一気です。本当にお金と時間と手間がかかりましたが、その分楽しみも大きかったのです。
そんな毎日を過ごしてきたのですが段々仕事や他のことで忙しくなり、車をいじったり、乗り回す時間がなくなっていきました。そうすると不思議と私の気持ちも冷めていき、車の実家に置きっぱなしにして乗らなくなってしまいました。
2代目RX-7の最後は意外で私の弟に貸していたらトヨタのディーラーの壁に突っ込んで一発廃車になってしまいました。(ちなみに弟は無傷。)それから数年か経ち、現在ノ至るのですがなんとなくほしい車がなく、特に自分の車を持っていません。
それでもまた自分に「これだ」と言う車が出てくるまで、待つことにします。意外と車は買って乗っているときより、買う前にどこへドライブに行こうとか、あんなホイールをつけようとか想像しているときが一番楽しいかもしれませんね。今、私もその一人です。