軽油とガソリンの価格は何で違うの?
車に燃料を入れようとガソリンスタンドの表示価格を見ると「レギュラー108円軽油89円」このように出ています。特に変なところもなく普通の表示価格なのですが、私に疑問が浮かんできました。「そもそもガソリンと軽油はなぜ値段が違うのだろう?」
軽油がガソリンより安く売られているのは、それぞれにかかっている税金の差が原因です。もちろん軽油にかゥる税金が安いのです。
石油情報センターの最新の調査(2005年1月)によると、レギュラーガソリンと軽油の全国平均小売り価格はそれぞれ117円と93円。24円の差があります。
ガソリンにかかる税金はガソリン税(揮発油税+地方道税)で、1リットル当たり53.8円。軽油にかかる軽油引取税は、リットル当たり32.1円。その差は21.7円。
ガソリンと軽油は原油を精製してできるそうですが、蒸留温度の違いでているだけなので、実際には精製コストに違いはないはずです。つまり、ガリンと軽油の原価は同じと言うことになります。
では、なぜ軽油の税金は安いのでしょうか。それは純粋に政治の問題のようです。軽油はトラックやバスなど事業者が購入する分が圧倒的に多い。事者が集まる業界団体は、軽油の値上げ(増税)は物流費すなわち消者物価の引き上げにつながるといった大義めいた理屈をかざすとともに、政治家や官僚に対して働きかけて軽油に対する増税を抑えてき。
一方、ガソリンは一般ユーザーが買います。普通の自動車ユーザー政治家や官僚に圧力をかけることもなく文句もあまり言いません。かくして一般ユーザーは事業者より熏b「税金を払うこになるのです。
この国の税金は取りやすいところ(一般国民、庶民)から取る!ということを象徴している話でした。