プロの仕事
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午前中、事務所から車置き場までの移動中のことでした。携帯電話が鳴り出てみると、あるお得意様からの交通事故の連絡でした。
話を聞くとどうやらこちら側(うちのお客様)が加害者らしく相手の方が少し怪我をされている様子です。そこでどうしてもすぐに保険会社から事故の相手へ連絡して欲しいとの事でした。
なぜそんなに急いで連絡が欲しいのかと尋ねると、実は事故自体は昨日の事らしく保険会社への連絡だけが今日になってしまったらしいのです。
相手の方は事故から丸1日経っても何の連絡も無いとかなりご立腹の様子です。ただうちのお客様も初めての交通事故らしく昨日から少しパニック気味で、それが余計に且閧ユ立たせていました。
相手の方は本当に怒っているのか、計算なのか分かりませんがかなり強気で保険会社となんか話はしない。本人(加害者)から直接損害賠償請求をするなんて言っています。
こんな態度の事故相手にお客様は「どうしよう、どうしたらいいですか?」こんなことばかり言っています。私はすかさず「万が一の為の保険ですから相手にお詫びはしてもお金のことは保険会社に任せなさい。大丈夫ですから。」と、アドバイスして電話を切りました。
しかし大丈夫なんて言ったもののこの手の事故は結構もめるパターンが多く、なおかつ土曜日と言うこと重なって保険会社が早急に対応してくれるかが心配でした。この相手に早く連絡、対応するという事が今後の展開に大きく影響するのです。
案の定またお客様から電話が入り「保険会社からまだ連絡がないんです。」と。私は「急いでもらうように私からも催促しますのでもう少し待ってください。」そしてすぐに保険会社へ連絡。以前も保険会社の対応が遅くてお客様からクレームをもらった事があり、私も少しあせっていました。
保険会社に電話して担当に変わってもらい話をするとすでに相手の方の病院に連絡していて、これから相手の方とこちらのお客様に連絡する段階ですとの事でした。
私も「すぐに連絡してあげてください。」と、すぐさま電話を切って少し落ち着きました。
それから10分ぐらいして先ほどの保険会社の担当の方から電話が入りました。両方の方と話をして何とか話をまとめたようでした。
お怒り被害者の方には対抗が遅れたことをお詫びし、(報告が遅れたのでしょうがない)何とか保険会社と交渉して欲しいと伝え、うろたえているこっちのお客様には大丈夫!東京海上が付いていますから安心してください。と、双方の気持ちを察して完璧な思いやりの対応をしてくれました。
最近大きい会社の人間に少々不信感を抱いていた私は今日のことですごく感激したのと同時にちょっとまだまだ本当にお客様の立場に立った対応ができていなかったなと、なんだか恥ずかしい気持ちになりました。
ただ今日の東京海上の事故受付担当のクボタさんの冷静かつ思いやりのある事故対応に脱帽です。この人こそプロだ。そう思いました。とても勉強になったできごとでしたね。