立場が変って...
午後6時10分過ぎのことである。
外はもう暗くなっており、気温もかなり下がっておりました。
ふと、お店のドアが開き、
うちのエース齋藤選手が急ぎ足で事務所に入ってきました。
明らかに雰囲気は尋常ではない。
顔から血の気が引いて青ざめている。(,,゚д゚)
彼は開口一番
齋藤 「しゃちょう~やっちゃいました~」
自分 「どうしたんだ??」
齋藤 「ぶつけちゃいました~。・゚・(ノД`)・゚・。」
自分 「な~に~!?」「やっちまったな~~!!」
齋藤 「バックしてたら、見えなくて...」
自分 「ひどいのか??」
齋藤 「そんなにすごくないです。」
う~ん。
す、すごくないって言われてもな~。
どうやらお客様のハイエース スーパーGLをバックしていて、
ぶつけてしまった様です。
見てみると、リアゲートの下の方がパチンコ球くらい凹んでいました。
とりあえず、ホッとしました。
齋藤 「すいません。見えなくて」
自分 「大丈夫。ちゃんと話して、しっかり直せば客さんもそんなに怒らないよ。」
このとき自分も昔修理工場に勤めていた頃を思い出しました。
やはりお客様の車をぶつけてしまい、
あわてて社長に報告して謝ったな~。
そのとき「ワザとやった訳じゃないんだから、いいよ。」
「それに正直に言って素直に謝ってくれたんだから、今度から気をつけろよ!」
こんなことを当時言われた記憶がありました。
あれから10年。
今日はそのまま自分が齋藤に言ってやりました。
齋藤 「はい。すいませんでした。」
そして速攻で帰っていきました。
さて、これからこのハイエースをお客様が取りに来ます。
今度は自分がお客様に正直に話す番です。
でも、やっぱり言い難いな~。
こんな思いを前の社長は感じていたんですね。
立場が違って初めて分かる気持ちでした。
それではまた明日。